厳しい津軽の風土が生み出した、美しい幾何学模様

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諸国良品

2015/01/30

「こぎん刺し」は青森県津軽地方に伝わる刺繍のこと。津軽地方では、作業着のことをこぎん(小布)と呼び、作業着に刺し子がされていたためこの名前がついたとか。北国・津軽では綿の栽培が困難で、衣服の多くは麻布製。繊維が粗く風通しがよい麻布に、冬場の寒さを防ぐ目的で、糸で布目を埋め保温性を高めました。津軽の女性たちが競って生み出した幾何学模様には、一針一針丹念に刺す作り手の根気と繊細さが宿っています。

年のおよそ半分を雪に閉ざされる津軽地方。1724年の「農家倹約分限令」により、農民は木綿の着用が禁止され麻布を着ることに。そんな厳しい冬を乗り越えるアイデアが「こぎん刺し」でした。

こぎん刺しは、縦糸を1・3・5・7と奇数の目を拾って刺していくのが特徴です。集中力のいる作業で、こぎん刺し歴30年の職人さんも「出来上がると毎回達成感がある」と話します。

300種類以上の伝統模様があるというこぎん刺しですが、それらは女性の美意識が生んだもの。かつてのものは藍の麻布に白糸が基本でしたが、弘前こぎん研究所では、現代のくらしにも取り入れやすいよう様々な配色で展開しています。

生産者紹介

  • 供給者画像:生産者名 弘前こぎん研究所

    生産者名 弘前こぎん研究所 詳細

    昭和17年、ホームスパンを手掛ける会社として設立。民芸運動の柳宗悦氏らの奨めもあり「こぎん」の基礎研究を始め、昭和37年「弘前こぎん研究所」に社名を変更。現在、弘前市内の70人程の刺し子さんにより制作されています。所長の成田貞治さんは、「昔の人たちが残してくれたこぎん刺しの技術を、必ず次に伝えていく使命があります」と話し、国内はもとより、国外でもこぎん刺しの普及活動を行っています。

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    こぎん刺し

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