無印良品近鉄四日市では、食品レジ前のMUJIBOOKSコーナーにて、BOOKS商品の中からお客様に紹介したい‘今日のずっといい言葉”を選んでいます。
昨日は、久しぶりに青空がのぞいてうきうきしました。どこのお家でも風の中、洗濯物がひるがえっていました。
昔から晴耕雨読という言葉がありますが、こんなに毎日雨が続くのに、本を読めなくなったと感じている方はいませんか。
そんな私やあなたにぴったりなのが、この本です。
「本を読めなくなった人のための読書論」
著者: 若松 英輔
出版社: ㈱亜紀書房
価格: 1200円(税抜)
この本の著者の若松英輔さんは、NHK「100分de名著」の講師の方です。
私はこの番組で若松英輔さんという方を知ったのですが、限られた時間の中で名著と言われる本を、わかりやすい解説と的確な批評で楽しく紹介されていました。若松さんは、明治時代の文芸批評家の小林秀雄に関する本や内村鑑三を批評した本を書かれています。
この本の中には「本は、最初から読まなくてもよい」「好きなところを読む」「気になったところを書き写す」など、昔、祖父が本を読む時によくしていたことと同じことが書いてあります。
その当時、学生だった私は何で祖父はそんなことをするのかと不思議に思っていましたが、少しずつ私も年を重ねてくると、読書とはもっと自由に読んで、もっと自由に感じていいんだということがわかり、今になって祖父がしていた読書の仕方の理解ができるようになりました。
読書とは、言葉と出会う旅ですが、色鮮やかにその時欲しい言葉に出会えることもあれば、どんな言葉も自分の心に何も届かない時もあります。
そんな時は途方にくれるのですが、若松さんのこの本を読んでからは、もし自分の心が何も感じない時でも、その時その時に出会える本と、その本の言葉を大切にしていこうと思いました。
この本は、洋書売場隣の「今月の特集」テーブルの7月の特集、「あたらしい習慣」コーナーにあります。
ぜひお手にとってみてください。