無印良品近鉄四日市では、MUJIBOOKSのコーヒーマシン横の黒板にて、お客様に紹介したい“今日のずっといい言葉”を選んでいます。
MUJIBOOKSコーナーでは、毎月のテーマを決めて本を紹介しています。
9月のMUJIBOOKS特集は“いつものもしも”。
「おうちで」「こどもと」「山で」「読むクスリ」「忘れそうな頃に」の5つのテーマで本を集めました。
毎年9月1日は関東大震災をきっかけに制定された“防災の日”。また、9月は1年の中でも災害が起こりやすい時期であることから“防災月間”とされています。
いつ起こるかわからない、忘れたころにやってくるのが災害。そんな災害に備えて読んでおきたい本を取り揃えております。
今回は「読むクスリ」のテーマの中から、本をご紹介したいと思います。
『君たちはどう生きるか』
著者:吉野源三郎
発行所:岩波書店
価格:970円+税
紹介したページ:P54
同タイトルの映画が話題となった作品。映画を観てから、本作が気になっているという方も多いのではないでしょうか。
本作は、1937年に山本有三と吉野源三郎の連名で刊行された、全16巻の「日本少国民文庫」のうちの最終巻です。
1930年代に書かれたものですが、現代にも通ずる価値観、道徳について問われています。
MUJIBOOKSで取り扱いのある『君たちはどう生きるか』は、岩波書店から刊行されているものです。
岩波書店から刊行されているものは、丸山真男氏の書いた「『君たちはどう生きるか』をめぐる回想」が付載されています。
丸山真男氏の吉野源三郎氏への追悼文であり、一つの作品でもあります。
「君がある感動を受けたという、繰り返すことのない、ただ一度の経験の中に、その時だけにとどまらない意味のあることが分かって来る。それが、本当の君の思想というものだ。」
すでに明らかになっている物事があったとしても、自分が感じたことや心を動かされたことから、その意味を自分で考えることが大切ですね。
何度も読み返して、自分の生き方についてよく考えたいと思いました。
こちらの書籍は、MUJIBOOKS「9月の特集」コーナーにございます。ぜひ手に取ってご覧ください。