こんにちは。無印良品近鉄四日市の食品担当です。
12月10日(金)より『不揃いりんご』中サイズ(1個120円)を販売します。
2019年、無印良品では30店舗で『不揃いりんご』を販売しました。
味に変わりはないのに、
・軸が取れているから。
・色ムラやキズ、シミがあるから
といった理由で規格外にされる農産物。
見栄えは悪くても、おいしいものはおいしいと、食べて実感してほしい。
”おいしい”の基準を変えていきたい。
そういった取り組みの一歩として、無印良品では規格外品にされた青森県産のりんごをあえてそのまま販売しました。
また昨年、2020年には、生産工程の点検にも一歩踏み込み、生産者に下記作業を省いて育ててもらい、約80店舗に拡大して販売致しました。
・りんごに赤い色を付けるための作業
・外観で選別する作業
・サイズを仕分ける作業
今後、国内の農業人口の減少や高齢化が進むにあたり、おいしい農産物をこれからも国内でつくり続けていけるようにするためには、作業負担を少なくしながら作るノウハウや無駄の少ない流通の仕組みの開発が必要です。
無印良品がこのりんごを販売し、”おいしい”の基準を変えていくことで、少しでもその一端が担えたら…と考えました。
生産者からは、綺麗に形よく作ったり選別するのが当たり前だったので、その作業をしないのは手抜きだと思われないか?という心配の声もいただきましたが、上記の無印良品の思いを汲み取っていただき、ご協力いただきました。
そして3年目を迎える今年。
昨年の取り組みをさらに進化・拡大させて全国127店舗で販売します。
おいしいりんご作りのため、生産者とさらに協力を図り、作業工程を見直しました。
今まで当たり前としていた作業にも目を向け、無駄な作業は可能な限り削減する取り組みを進めながらも、常に改善を図っています。
今回、販売するりんごの品種は「サンふじ」です。
正式な品種名はふじですが、ふじの中でも太陽の光を浴びた状態で栽培されたふじを「サンふじ」、果実に袋をかけて栽培したものは「ふじ」または「有袋ふじ」として販売されています。
ふじ(サンふじ含む)は日本のりんごの生産の約50%を占める代表的品種。
収穫期は11月でりんごの中では一番最後に旬を迎えます。
サンふじは太陽の光を浴びる事で甘みが強く、りんご本来の香りやコクがあり、蜜が入りやすく、果汁が多いのが特長です。
一方、蜜があることで貯蔵性は低く、出回るのは長くても3月頃までです。
今回販売するりんごは、正規品以外にも「キズ、スレ、変形、軸無し、軸割れ、青味、シブ」など、市場には流通しない、規格外も含みます。
いずれも見た目から判断すると味、品質に不安を覚えるものもあるかもしれませんが、おいしさに変わりはありません。
数量限定ですのでぜひこの機会にご利用くださいませ。