【近鉄四日市】廣房打刃物店｜桑名市

カウンター後ろにびっしりと並んだ包丁の数々。ここは桑名市の街の刃物屋さん『廣房打刃物店』です。
近くに桑名城跡があり、江戸時代からの創業で、この店のあたりは昔からたくさんの鍛冶屋さんがあったと聞きました。
ですが、いまではこちらの『廣房打刃物店』さんのみが残っているそうです。

取り扱う商品はたくさんあり、家庭用のはさみや包丁や農機具のくわ、選定ばさみがあります。また、商品を買った後に切れ味が悪くなれば、お店で刃を研いでほしいと頼みに来られるお客さんもたくさんいました。昔ながらのご近所さんとつながる様子を見ていると、懐かしく、今ではほとんど見られない光景がここには残っているのだなと感じました。

お店に行くと、たくさんの方が店に訪れては「最近、切れ味が落ちてきたからお願いしたいんだけど」とそれぞれのお悩みに耳を傾け、店主の方が丁寧に対応していました。
お話しを伺うなかで、他にも学校の給食で使用する調理機具や、新鮮な野菜やくだものの収穫に使用するナイフもお手入れしているそうだと知りました。特に黄色の柄のポップな果物ナイフは、まさに収穫にはもってこいな一品だそうです。刃の形状は包丁のような両刃ではなく、片刃といって、収穫する際に刈りやすい刃の形状をしていると教えてくれました。
このような刃物屋さんこそ、私たちの生活の下支えになっているんだと実感しました。まさに縁の下の力持ちですね。

無印良品　近鉄四日市