【銀座】いくつもの《11日》を思い出す 『わたしは思い出す 11年間の育児日記を再読して』刊行記念トークイベント開催します

【銀座】いくつもの《11日》を思い出す 『わたしは思い出す 11年間の育児日記を再読して』刊行記念トークイベント開催します

イベント・地域情報/イベント

2023/03/06

2011年3月11日。
あの日から11年の月日が流れました。
 
1000年に一度の規模と言われた東日本大震災。
その後の日々を、あなたはどのように生きてきましたか。
今、大注目の生活史『わたしは思い出す』は、たったひとりの育児の記録と記憶に、その問いの答えをさぐる試みです。
 
仙台の沿岸部に暮らすかおりさんは、第一子を出産した2010年6月11日から日記をつけ始めます。
そんな矢先にあの大地震が。
我が子の成長を祝う《月誕生日》だった毎月11日は、多くの遺族にとっての《月命日》となりました。
 
かおりさんはその後も綴り続けます。
1 日の終わりに、一人だけのダイニングで。
本書はそんな彼女が11年分(4018日)の日記を再読し、回想した30万字超のモノローグです。
 
かおりさんは日記に何を記したのか。
また、時を経て、自筆をなぞりながら何を思い出したのか。
本書編者の松本篤さんのお話、岡安圭子さんによる朗読を通じて、「何かを思い出すこと」や「誰かの語りを聴くこと」について考えてみませんか。


<編者コメント>

私たちは皆、二度と同じ日はやって来ない、かけがえのない毎日を過ごしています。そこには、悲しみや怒りもあれば、喜びや楽しみもあります。
 
回想録『わたしは思い出す』は、我が子を産んだ〈あの日〉からのかおりさんの歩みを点描することで、地震が起きた〈あの日〉へと収斂させる「大きな物語」に抗おうとした試みです。
 
多くの人々に不幸が訪れた〈11日〉が、我が子の成長を祝う〈11日〉でもあったこと。そんな複雑な状況に身を置いた1人の人間の記録と記憶をたどることによってはじめて、幾多の命を悼む〈3・11〉の意味に立ち還ることができるかもしれないと思ったのです。
 
〈震災〉ではなく〈私〉を主語にする。かおりさんとの日記再読作業は、かおりさんが「被災者」以前に「生活者」であること、仙台の沿岸部が「被災地」以前に「生活の場」であることを確かめる時間でした。
 
きっといつか、忘れてしまう。そんな切実な思いをもって回想された、本来は誰にも語られるはずのなかったかおりさんの言葉の中に、忘れかけていたあなた自身の言葉が見つかるかもしれません。
 
ぜひご来場ください。
 
本書編者 松本篤

 
【銀座】いくつもの《11日》を思い出す 『わたしは思い出す 11年間の育児日記を再読して』刊行記念トークイベント開催します
-回想録『わたしは思い出す』の目次。
毎月11日の語り手の思い出を、「わたしは思い出す」から始まる132行の見出しとして並べています。

 
【銀座】いくつもの《11日》を思い出す
-回想録『わたしは思い出す』の本文。
語り手の出産日(2010年6月11日)を「1」とした経過日数を、ページ番号として表記しています。

 
【銀座】いくつもの《11日》を思い出す
 -回想録『わたしは思い出す』の小口。
階段状にレイアウトされた「つめ」と呼ばれる目印によって、11年分の語り手の回想を、1年ごとにあたることができる辞書仕様。文庫サイズ、厚さ5cm。
 

イベントの詳細につきましては、
いくつもの《11日》を思い出す 『わたしは思い出す 11年間の育児日記を再読して』刊行記念トークイベントをご覧ください。
※イベントの様子を写真・動画で撮影させていただきます。


哲学者・鷲田清一さんのコラム「折々のことば」に『わたしは思い出す』の一節が紹介されました。(朝日新聞3月4日朝刊)
こちらも併せてご覧ください。
https://twitter.com/_aha_2005/status/1631806284105404416

 
【銀座】いくつもの《11日》を思い出す 『わたしは思い出す 11年間の育児日記を再読して』刊行記念トークイベント開催します
撮影:熊谷直子

松本篤(まつもとあつし)さん
1981年、兵庫県生まれ、大阪府在住。市井の人々の記録の価値に着目したアーカイブ・プロジェクト、AHA!(アハ)を2005年に立ち上げる。記録集『はな子のいる風景』(武蔵野市立吉祥寺美術館、2017)、ウェブサイト『世田谷クロニクル』(生活工房、2019)などの企画・編集を担当。『わたしは思い出す』では、企画立案者として、かおりさんへのインタビューとその編集を行う。
書籍「わたしは思い出す 11年間の育児日記を再読して」 
税込 3,500円
『わたしは思い出す』特設サイト
-「AHA!」 Twitter :@_aha_2005

 
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朗読家|岡安圭子(おかやすけいこ)さん
三重県津市出身、2007年より活動を始める。
揺らぐ音の空間作りに携わり、美術館やギャラリー、時には森の中などで朗読会を企画・開催している。2015年より朗読教室ウツクシキを主宰。無印良品くらしのラジオ(spotify他)で「くらしのコラム」朗読中。


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