みなさん、こんにちは。
湿度からくる身体のだるさや来たる夏の暑さと夏ばてなどにカレーはいかがでしょうか。
カレーには食欲増進作用もあり、入っているスパイスには発汗作用があるといわれ、汗が蒸発する時に身体の熱を奪うため、涼しく感じるそうです。
これからの季節におすすめするカレーを取扱う、銀座の銘店をご紹介します。
今回ご紹介する銀座スイスは、1947年(昭和22年)2月22日創業、創業者の岡田進之助さんは、宮内省御用達の「宝亭」や首相官邸で料理長を務め、近衞内閣から吉田内閣まで料理を提供されていました。
戦後、広く西洋料理を食べてもらいたく「スイス」を銀座七丁目で創業し、今日に至る銀座の老舗洋食屋さんでカツカレー発祥の地でもあります。
「銀座スイス」にカツカレーが登場したのは、創業の翌年1948年(昭和23年)。
考案したのは巨人軍の名選手だった千葉茂さん。(長嶋茂雄さんに背番号〔3〕を譲る)
当時、巨人軍のユニフォームを作っていた「銀座テーラー」の店主からの紹介がご縁でそれからご来店いただくようになったのだそう。
千葉さんがある時、ガツンとたくさん、いっきに食べたいと思いつきで、「カレーライスにカツレツを乗せてほしい」と注文したのがこのメニューのはじまり。
どちらも千葉さんの大好物で、カツレツは勝負に勝つ(カツ)という験担ぎで試合前によく食べられていたそうです。
今では普通にメニューとしてあるトッピングも、当時はカレーライスに何かを乗せるという発想はなく、千葉さんの思いつきに皆びっくりだったそうですが、お店のメニューに加わってからあっという間に人気メニューになり、そして全国に広まりました。
当時、銀行員の初任給が3,000円の時代、カツレツ・カレーは180円だったそうで、お給料後や、ご褒美に食べるちょっと特別なメニュー。また、「銀座スイス」のカレーは、初期には、タマネギ、ニンジン、リンゴ、ショウガなどに加えただしの端材として出た豚肉を一緒に煮込んでいました。
現在はこれをミンチにして、すりおろした野菜とひき肉をとろとろに煮込んだ欧風カレーは、小麦粉を炒めてとろみを出すのではなく、食パンに水を加え裏ごししたものを使用した銀座スイスオリジナルの製法。こうすることでうまみと甘みがよくでる一般的な欧風カレーよりもさらっとして、スパイスの香りや味がより際立ちます。
お酒のお供として先ずもってのお薦めの品は、サイドメニューにある『おつまみカレー』です。次に注文される方が多いのは、単品で『カレーソース』を注文し、ハンバーグやオムレツなど、好きなものにかけて楽しまれています。
今回、お話をしてくださった 3 代目ママの藤岡あけみさんは、気配りと丁寧な接客で、どうしたら喜んでもらえるのかを第一に考え「古くて懐かしいけど新しい味」をお客様にご提供するため、 伝統を守りつつお客様のニーズにお応えするよう!時代の変化に合わせて取り組んでいらっしゃいます。
2025年=昭和100年。
『銀座スイス』名物「千葉さんのカツカレー」はカツカレーの原点の味。
今回はランチメニューで名物の「千葉さんのカツカレー」と海外のお客様にも人気のステーキカレーをいただきました。
「千葉さんのカツカレー」は、肉厚のカツは衣が薄くサクっとした食感とジューシーな脂のうまみが広がります。カレーがかかっていない部分はそのままトンカツのように食べることもできます。
ステーキカレーもミディアムに焼き上げた牛サーロインは、ボリューミーでやわらかくシンプルな味わいで、どちらも楽しみながらいただける一皿でした。
また、セットのあさりとベーコンのポタージュは、創業からの伝統のレシピとのことで、しっかりとしたベーコンの風味に、クセのないアサリの旨みが凝縮され、とてもやさしい風味豊かなスープでした。
「千葉さんのカツレツカレー」をはじめ、じっくりと時間をかけて丁寧に仕上げられた「銀座スイス」の洋食メニューをぜひ味わってみてください。
銀座スイス本店(ガス灯通り)
■住所
〒104-0061 東京都中央区銀座3丁目4-4大倉別館 2F
■電話番号 03-3563-3206
■営業時間 11:00~21:00(L.O.20:00)
■休業日 年末年始
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