無印良品 銀座6FにあるATELIER MUJI GINZA Gallery2では、9月27日(金)より「廃業を目指すデザイン」展がスタートしました。
本展は、「デザイン」という視点で世界を見渡し、社会的な課題にビジネスを通して挑戦している創造性豊かなオランダの企業の活躍に注目しました。
世界の水辺から廃棄物を回収し新たな価値を作りその役目を終えるべく「廃業」を目指すのは、日本と歴史的に関係の深いオランダ、アムステルダムに拠点を置く世界初のプラスチック・フィッシング会社です。
アムステルダムの運河で、水面に浮かぶ廃棄物を乗客がフィッシングネットで釣り上げる有料のボートツアーを日々運航しています。
回収したペットボトルのリサイクル材でボートを作りツアーを実施するアイデアは、あるひとりの市民から始まりました。いつも見慣れている何気ない暮らしのシーンから発想し、誰でも楽しみながら難解な課題解決に参加できる取り組みは、多くの人々から愛され広がっています。
本日は展示の一部をご紹介します。
会場をアムステルダムの運河に見立てた空間で、プラスチック・フィッシング会社Plastic Whaleが日々の活動に使っている実寸大のボートの模型をご覧になったお客様から「思ったより大きい!」というお声をいただいています。
また、ボートの中には、釣ったペットボトルから生み出したリサイクル材を展示しています。
この素材によって、プラスチックホエールではボートや家具を製造しています。
会場入り口で、存在感を放つ四角いもの。
「これ、なんだろう?」と思うかもしれませんが、これはペットボトルをプレス=圧縮したもので約176kgあります。
本展に企画協力をいただいている株式会社モノファクトリーさんにご用意いただきました。
使用済みのペットボトルは回収されたあと、選別、洗浄、乾燥して素材にすべく固めます。
ゴミ箱にモノを捨てたら、この世界から消えるわけではありません。
こちらは、会場の壁面に展示している「元」廃棄物です。
私たちがほぼ毎日目にしたり使っているもの、またその製造工程ででた端材など90以上のアイテムを展示しています。
モノファクトリーさんは廃棄されるようなモノの可能性を生み出し、次の使い道への選択肢を広げています。
普段何気なく使い、そして廃棄しているモノをですが、よく観察してみる機会はなかなかありません。
会場で色々な素材、形の実物を見ながら、モノの可能性について想像するのも楽しい時間です。
オープニングに合わせ、関連イベントも複数開催しました。
アムステルダムから世界初のプラスチック・フィッシング会社、Plastic Whale/Circular Furnitureの創設者マリウス・スミット氏をお迎えし、オープニングイベントを行いました。
今回が初来日です。
9月28日に開催されたオープニングトークでは、この展覧会がどのような背景で完成したのかを中心に、マリウスさんが取り組む活動についてお話しいただきました。
オランダからの熱量を日本にも届けてくださり、参加者みなさんの背中を押していただいた時間となりました。
10月4日(金)18:30―19:40には、トークイベント「使い方の創造と捨て方のデザイン」を行います。
モノの価値を最大化する使い方と捨て方のデザインについて、循環を前提とした社会の実現に向けたビジネスを実践している経営者の中台澄之氏(株式会社ナカダイ 代表取締役 / 株式会社モノファクトリー 代表取締役)が語ります。
会場壁面に散りばめられたカラフルな廃棄物について、詳しく話を聞ける貴重な機会です。
※イベント情報についてはこちらをご覧ください。
■「使い方の創造と捨て方のデザイン」イベント情報(下記リンク)
https://www.muji.com/jp/events/19114/
本展は12月15日(日)まで開催いたします。
今もなお深刻化する環境問題について一緒に考えてみませんか。
皆様のご来場・ご参加を心よりお待ちしております。
ATELIER MUJI GINZA公式サイト(下記リンク)
公式サイト:https://atelier.muji.com/jp/
Twitter:https://twitter.com/ateliermuji
Instagram :https://www.instagram.com/ateliermuji_ginza/
Facebook:https://www.facebook.com/ateliermujiginza/
無印良品 銀座
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