今、お店で、ほのかに甘い香りをさせているもの。
梅の実です。
緑色の梅の実と、黄色くなった梅の実が出ていますが、香りを放っているのは黄色の実。
このやわらかく、やさしい香りには、リラックス効果があるといわれています。
まだ寒さが残る2月から3月に花を咲かせた梅の木は、5月から6月後半に実を熟させます。
梅の実が大きくなるには雨が必要です。
日本特有の季節、梅雨。
大きくなった梅の実の収穫時期が、雨が降り続く時期に当たるため、この時期を梅雨というようになったとか。
梅の実の収穫の方法は、とても原始的なんです。
木の元にシートを広げます。
低い位置にある実は、直接手でとりますが、木の高い位置にある実は、長い棒や竹で木をたたいて、シートに実を落とします。
長い棒を振りかざすため腕や腰が痛くなったり、落ちてきた実が頭に当たって痛い思いもしますが、毎年のように実を贈ってくれる梅の木は家族のようなもの。
傷をつけないように大切にあつかいます。
緑色の梅は、果肉がかたく、酸味か強いので、梅ジュースや梅酒、シロップ漬けなどに。
黄色の梅は、果肉がやわらかくシソがしみやすいので、梅干にしてください。
また、黄色の梅は甘みがあるので、梅ジャムにむいているかも。
まずは、梅の香りに癒されてください。
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