皆さんは「道切り」という言葉をご存知でしょうか。
村に悪霊や疫病が入ってこないよう、村境や辻に道祖神を置いたり、藁細工を吊るしたりする風習のこと。
悪霊や疫病は村の外から入ってくると思われていた昔、村境の道に綱を張り、御幣や藁でつくったヘビやムカデなどを吊るしたり、大きなワラジを境に吊るして悪霊防除を祈願していました。
その様子から「綱つり」とも呼ばれており、鴨川をはじめ南房総でも綱つりと言います。
この風習は悪霊の侵入を防ぐだけでなく、村にうずくまっている穢れを追い出し、五穀豊穣や村の安全などの願いが込められているそうで、注連縄を吊るしたりもします。
以前は全国でおこなわれていた風習。今では見ることが少なくなりましたが、みんなみの里近くの地区では現在もおこなわれています。
その地区の生産者さんから「綱吊り」についてお話をお聞きすることができました。
昔は綱つりの日が決まっていて、その日に村人が集まってワラジなどをつくり、村境につり下げたそうです。
今では年末に地区の代表が集まっておこなっているとのこと。
じつは今年の綱つりの様子が今の時世を表していたのです。
こちらはワラジなどの藁細工と布の草履。
こちらはワラジと注連縄。
見ていただきたいのはこちら。
藁細工と布の草履にマスクがついています。
現在世界中に広まっている疫病は新型コロナウイルス。
その疫病から村を守るため、マスクをつけたようです。
なかなか衰えず、姿を変えて現れる新型コロナウイルス。
私たちができるのは、三密を避け、手洗い・うがいなどの基本的なことを続けること。
つらい事の後にはきっと幸せが待っていると信じ、なんとか乗り切りましょう。
無印良品の
マスク
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