鴨川市内のほとんどの地域では七月にお盆をむかえます。みんなみの里周辺も同様で、毎年この時期になると店頭に麦わらが並びます。
昔は、たいていの里山の家に麦わらがありましたが、だんだんと田畑が無くなってきた現代では、麦わらを求めて直売所におこしになるお客様も多くなっています。米作りを親戚に任せた我が家でも、お盆用の麦だけは今でも畑で栽培しています。
麦わらを何に使うのかご存知ない方も多いかもしれませんが、ご先祖様を迎えるときと見送るときに必要なものなのです。
この周辺地域のお盆の様子をご紹介します。
お盆の初日の夕方、まだ明るいうちに、庭先や畑などに火を点けた松明(たいまつ)を掲げ、ご先祖様が迷わず我が家に里帰りできるように目印とします。これを迎え火といいます。松明の傍ではその年に収穫した麦わらを燃やし、道中お腹が空かないようにと、その炎に向かってお米と水を捧げます。
三日目の夜遅い時間に松明に火を点し、ご先祖様を天国へと送り出します。これが送り火です。松明の傍で燃やしている麦わらには、迎え火の時と同様にお米と水を捧げます。そのとき、まん丸いおにぎりとお供えしていたご馳走を置き、ご先祖様へのお土産にします。
松明の元にはキュウリの馬とナスの牛も置きます。キュウリの馬に乗って早く家に戻ってきてもらい、ナスの牛に乗ってゆっくりと天国に帰っていただくという意味があります。
地方によってお盆の日程や作法も違うと思いますが、年に一度ご先祖様をお迎えする大切な行事ですので、しっかりと準備をしたいですね。
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