【みんなみの里】草むらから出てくる『くっちゃめ』 | 長狭弁講座

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2019/05/29

 地元に住んでいると気づかないことがいくつかあります。
 とくに、会話をしている時につい方言を使っているようで、ときどき相手に通じない場合があります。
 そこで、この周辺で当たり前のように使われている方言を、少しずつご紹介してみたいと思います。
 これを習得すれば、生産者さんとの会話もばっちり進みますよ。
 愛すべき『長狭弁(ながさべん)』をよろしくお願いいたします。
 ちなみに、房州弁の中でも海辺と山の方では、まったく違う言葉を使うことがあります。

 

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 今日もスタッフに通じなかった言葉をご紹介します。 

 『くっちゃめ』とは、何のことかわかりますか。
 じつは、ヘビの『マムシ』のことなのです。

 近頃の里山では、新緑が深まっていくとともに、田畑や道端には雑草がぐんぐんと元気よく伸びています。
 そんな草むらからヘビが出てくることがあるのです。その中には毒ヘビのマムシもいるのです。
 ときどき我が家では「さっき畑の草むらの中にくっちゃめがいたから、鎌でやっつけたよ」など、とても恐ろしい話も出ます。
 冬までの間は、『くっちゃめ』をはじめとしたヘビに注意が必要な里山です。

 大昔から、そのくっちゃめを使ったマムシ酒をつくるおじいさんもいます。
 しかし、くっちゃめを生かして捕まえるのも難しいですが、その後の毒抜き作業、酒の仕込みなど、慣れた人でなければできません。
 もちろん、絶対に真似をしないでくださいね。


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