“たい”と言えば食材としてだけでなく、おめでたい縁起物としてのモチーフやたい焼きなど、私たちの生活にもっとも馴染み深い魚のひとつです。
今日は名前に“たい”とつく数多い種類の中から、見た目が赤い色をした“たい”について鮮魚担当・岩切さんに詳しく教えてもらいました。
■真鯛
“たい”を漢字で書くと“鯛”。魚偏に周(あまねく)と書きます。周とは“調和のとれた整った形”という意味です。
名前通りのかっこいい形と日本人好みの渋い色味は、まさに“魚の王様”の風格です。
「『真鯛』は、若い頃には背中に青みがかった斑点模様が確認できます。
また、尾びれに黒い縁取りがあります」
鼻のあたりの○印をよく見てください。
天然と養殖の違いを見分ける方法があるそうです。
「前鼻孔(ぜんびこう)と呼ばれる前に付いた鼻の孔と、後鼻孔(こうびこう)と呼ばれる後ろに付いた鼻の孔が並んで!ビックリマークに見えます。これが、天然鯛の孔の形。
養殖鯛の孔の形は、前鼻孔と後鼻孔がひっついて、ひとつの孔に見えます」
今の季節は、同じ『真鯛』でも体の色が違って見えます。
「春は『真鯛』の恋の季節なので、雄と雌の体の色の違いがはっきりとわかるようになります。上の茶褐色が雄で、下の赤っぽいのが雌です」
■ちだい
「『ちだい』を漢字で書くと『血鯛』。なんだか怖い名前ですが、名前の所以はえらが赤い血のようだからです」
雄のおでこが張り出したものを“でこっぱち”と呼ぶそうですよ。
■蓮子鯛
『連子鯛』の読み方は『れんこだい』で、別名として『黄鯛』と呼ばれています。
「鼻から上顎にかけて、黄色に光っているので『黄鯛』とも呼ばれます」
■今日の入荷のたい
岡山県産『天然 真鯛』1尾 消費税込1,480円
徳島県産『天然 真鯛』1尾 消費税込7,980円 片身の販売も承ります
和歌山県産『天然真鯛のあら(加熱用)』1パック 消費税込498円
鳥取県産『蓮子鯛(加熱用)』1尾 消費税込698円
■おまけの情報
【鮮魚担当・岩切さんに習う“連子鯛の鯛めし”】
「まずは“連子鯛の塩焼き”をつくります。炊飯器に米2合と酒・みりん・しょうゆを入れます。千切りにしたしょうがを入れて『連子鯛』をのせます。
ご飯が炊き上がったら『連子鯛』の頭・ひれ・骨を取り除いて混ぜ合わせたら出来上がりです」
■お造り・お寿司・祝鯛・干物のご予約承ります
季節のお祝事や記念日に、とっておきのお造りやお寿司、祝鯛を。
また、いつもの食卓には調理加工代が無料の干物のご予約も受け付けています。
オーダーは毎日承ります。どうぞ、お気軽にスタッフにお声掛けくださいね。
当面の間、10:00から19:00までの短縮営業とさせていただいております。
ご不便をお掛けいたしますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
無印良品イオンモール堺北花田 2020.05.08