こんにちは、BOOKS2号です。
今週、読んでおすすめする絵本は『ラチとらいおん』です。
『ラチとらいおん』
出版社:福音館書店 著:マレーク・ベロニカ 訳:とくながやすもと
ひとりぼっちで弱虫な少年ラチが出会ったちっぽけならいおん。
心強い味方と出会ったラチがたくましく成長していく姿に勇気付けられる一冊です。
こちらは古書ですので、お取り置きなどは致しかねます。ご了承くださいませ。

私の家のリビングには小さなくまのぬいぐるみが飾られています。
これは私が生まれたときから持っているもので、どうしても捨てられずに飾っているのだと母が教えてくれました。
幼い頃は、出かけるときも眠るときも、どんなときもこのくまと一緒で、
眠れないときはぎゅっと抱きしめたり、近所の犬に吠えられたときには自分の耳とくまの耳をふさいで必死で逃げたなんてこともありました。きっと当時の私にとってお守りのような存在だったんだと思います。
いつの間にか一人で眠れるようになって、近所の犬も怖くなくなって、すっかり大人になりましたが、このくまはいつまでも私にとって心強い味方です。
この絵本では弱虫だったラチはらいおんのおかげでたくましく成長しましたが、
らいおんは何かしたというわけではありません。ラチのそばに一緒にいただけです。
何もしていないけれど、きっとらいおんはラチにとって心のよりどころだったのでしょう。
くまのぬいぐるみが、幼い頃の私にとってそうであったように。
心強い存在って何をしてもらうわけでもなく、そんな存在がいるというだけで安心したり、勇気をもらえたりします。
私もいつからいおんのように誰かを勇気づけるような存在になれたら。そう思わせてくれた一冊です。
「私とこの本」で紹介の本は、今日のずっといい言葉の黒板の下にあります。
ぜひお手にとって読んでみてくださいね。
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