こんにちは、BOOKS1号です。
今週、読んでおすすめする本は『歩く』です。自然主義者で思想家である著者は、いまから157年前に44歳で亡くなりました。157年前というと、日本では江戸時代。本を読めば、昔の人の思想に触れることができるのも本の良さですね。
『歩く』
出版社:ポプラ社 著:ヘンリー・ソロー 編・訳:山口 晃

ソローのように森の中で生活しながら歩くことはできなくても、今の時代も自然の中で樹木や植物と会話しながら歩くことはできます。
第一子を妊娠中、「臨月になったらたくさん歩いてね」と先生に言われ、私は毎日2時間ほど歩いていました。
初夏の若葉にお腹の子を重ねて愛おしさを感じたり、初めての子育てへの不安を感じたり。いろんなことを感じながら自然豊かな公園を歩いていると、心身ともに整えられていきました。
私の中に二つの命があるという神秘的で幸福感に満ちた日々。そんな懐かしい思い出も、もう17年前。自分の足で、大地を逞しく歩んでいって欲しいと願っています。私の方が子離れをきちんとしなくてはいけませんね。
「今、この瞬間を見失わない人こそ、本当に幸せな人です」とソローは言っています。ブルーの装丁も、そこに書かれた心に響く数々の言葉も美しい一冊。
ぜひ、お手にとって読んでみてください。
「私とこの本」で紹介の本は、今日のずっといい言葉の黒板の横にあります。
→過去のアーカイヴはこちらから
MUJI BOOKSはこちらから


無印良品 イオンモール堺北花田