9月11日(日)、店内OpenMUJIにて注染の実演会と手ぬぐいの販売会のイベントを開催しました。
実は、堺市は生産量日本一を誇る手ぬぐいの産地。堺市中区毛穴町にある
株式会社ナカニでは、注染(ちゅうせん)という技法をつかった手ぬぐいがつくられています。
今回、たくさんの方に地元堺のものづくりをより知ってもらうべく、株式会社ナカニの中尾さんをゲストにお招きし、注染の実演会を行いました。
注染とは、染料を枠の中に注いで染める技法のこと。明治時代に大阪で生まれた伝統的な技法です。一つひとつ手作業で染められる生地は、どれも全く同じというわけではなく形や色合いが変わっていて個性的。人の手でつくられたからこその暖かみが感じられます。
前半は中尾さんの楽しいトークを交えながら、堺の手ぬぐいの歴史や注染にまつわるお話を皆さん聞き入っていました。
準備が整ったら注染のスタート。大人もこどももみんなで一緒に手ぬぐいを染めていきます。
まずはクリームのように絞り袋を使って土手をつくり、土手ができたらそこに染料を注いで色をつけます。
こぼれないようにそーっと慎重に、皆さん真剣な表情です。中尾さんも「ええ感じやね」と嬉しそう。
「あの色きれいですね」「上手やね」などと初対面の方同士でも会話が弾み、作業が進んでいくうちに一つのチームになっていました。
仲良く並んで様子を見守るこどもたち。初めて見る光景に目がきらきらと輝いていました。
全ての土手に染料を注ぎ終え、ついに完成です。「うわぁ!きれい!」「おおーっ!」と歓声が上がりました。
皆で染めた手ぬぐいのハンカチは、世界にたった10枚しかない大切な宝物に。ハンカチを受け取ると、皆さんとても嬉しそうで、こどもたちも誇らしげな表情をしていました。
「おこさんたちがこういった体験を通じて手ぬぐいに興味をもってもらえるのは、私たちのモノづくりを続けるにはとても大きなこと。真剣に見ている様子はとても嬉しかったです」とイベント後に話してくれた中尾さん。
普段はなかなかできないことだからこそ、こうした体験はより印象深い思い出になりますね。今後もこのような体験イベントを開催予定ですので、ぜひお越しくださいね。
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無印良品イオンモール堺北花田 2022.09.26