こんにちは。
Café&Meaⅼ MUJI 近鉄四日市です。
本日は、只今Café&Meaⅼ MUJI近鉄四日市で販売、ご好評頂いている「深蒸し冷茶」の産地見学のご紹介です。
先日、深蒸し煎茶を製造している三重県松阪市飯南町にある「深緑茶房」さんへお話しを伺いにお邪魔して来ました!
本店であるこちらの深緑茶房さんのお店の目の前は、山々に囲まれ一面に茶畑が広がっています。
三重県のお茶の生産量は、静岡県、鹿児島県に次いで、全国の生産量第三位であるという事をご存知でしょうか?お茶と言えば、静岡県や京都をイメージしやすいですよね。
南北に長い三重県では、各地でその地域や地形で気候の特性を生かしたお茶作りが行われています。その中で中心産地となるのが、北勢地域と南勢地域です。北勢地域では鈴鹿市、四日市市、亀山市で主に煎茶やかぶせ茶を多く生産され、南勢地域では、大台町、度会町で煎茶を、松阪市の飯南町、飯高町で深蒸し煎茶が多く生産されています。
私が今回訪れた飯南町粥見は盆地であり、山間地特有の気候で日中と夜間の温度差が大きく、近くを流れる櫛田川の朝霧が葉肉を厚くさせます。よって、一般的な煎茶より長く蒸す事により、強い渋みを和らげ、味に深みが出て、コク深くまろやかな深蒸し茶が出来上がるそうです。
お店から車で数分の茶畑へ。
写真では分かりづらいですが、茶畑には白くて背の高い扇風機の様なものが沢山設置されています。お分かり頂けますでしょうか?
これは防霜ファンと言って、茶畑に霜害が起こらないようにする為の送風機だそうです。寒くなると地表の温度は冷えますが、茶畑の6〜7メートル辺りには温かい空気の層ができます。
防霜ファンはこの温かい空気の層を利用して、地表に吹きつけ、茶畑を温める仕事をしてくれます。
こちらの茶畑では2℃を観測すると、一斉にこの防霜ファンが動き出す仕組みになっているそうです。
深緑茶房さんは、自社が管理する畑で採れた茶葉を使用しています。1年を通して茶の木の成長を見守る事ができ、品質に自信を持った茶葉だけをお客様へお届けする事が最大の特徴だそうです。
平成20年には、安心、安全の証、信頼のお茶作りとして、深緑茶房さんの伊勢茶は三重ブランドに認定されました。地元の繋がりも大切にされ、飯南高校の美術部の生徒さんと、茶畑アートや、緑茶ラテアートの開催の場を設けたりと、様々な取り組みもされております。
三重県が提唱する「地産地消」をモットーに、地域の方や県民の皆様に伊勢茶の良さや、生産者の方々の思いや考えを伝え、地域ブランドとなる事が目標とお話しされる深緑茶房さん。
5月の新茶シーズンを無事に終え、間もなく番茶を刈るシーズンがやって来ます。
まだまだ冷茶が美味しく感じる季節ですが、朝晩も涼しくなり、温かいお茶も恋しくなる今日この頃。今回は三重ブランドの伊勢茶、深緑茶房さんをご紹介させて頂きました。
少しでも伊勢茶に関心を持って頂けると嬉しく思います。
Café&Meaⅼ MUJI 近鉄四日市