【野々市明倫通り】端境期の過ごし方

キャベツ

その他

2020/09/12

こんにちは、無印良品 野々市明倫通りです。
いつも野菜を切り口に、食べることや自然の大切さを教えてくれる株式会社MEGLIY(以下、メグリー)の鍋嶋さん。
今の季節に食べたいものについて、たくさんお話ししていただきました。
 
鍋嶋さん

3回目となる今回は、ついにメグリーさんの畑に取材に伺いました!
 
オクラ畑

取材に伺ったのは8月の最終日。
高く伸びた茎がずらっと並ぶここは、オクラの畑です。
みなさん、オクラがどんな風に実るのかご存知ですか?
 
オクラの実り方

どうでしょう!びっくりしませんか?
なんとなく、ぶら下がって実る姿をイメージしていたのは私だけではないはず。
オクラは花が落ちたあと、こんな風にぴんっと実をつけるんです。
そしてもう一つ、思わず聞き返してしまったのですが、新鮮なオクラは茹でなくても食べられるのだそう!
 
採れたてのオクラを一口かじってみると、ふわっと花の香りがした気がしました。
噛むたびに湧いてくる粘りは、感想を言おうとした口がうまく回らなくなるほど!
普段から食べている野菜なのに、咲かせる花も、実り方も、食べ方までも知らないことだらけ。
オクラ本来のパワーも感じることができた、貴重な体験でした。
 
緑肥

写真は「緑肥(りょくひ)」といって、土に漉(す)き込むことで肥料になったり、土を改良したりする目的で育てている植物。
次に植える作物のために、土を休ませる意味も兼ねているそうです。
 
他にもたくさん、野菜の畑を案内していただきましたが、9月といえば夏から秋へと季節が移り替わる時期。
農業の世界でも、畑にある夏野菜たちを片づけて、次の秋や冬に旬を迎える野菜を植える時期を迎えています。
 
キャベツの苗

この日は、植えたばかりのキャベツの苗一つひとつに、たっぷりと水やりが行われていました。
でも、こうして植えられたキャベツが収穫できるのは、早いものでも10月後半頃。
これから植える予定のにんじん、大根、ごぼうなどの根菜類も、収穫できるようになるまで数か月かかります。
この、収穫できる野菜が畑から少なくなってしまう時期を「端境期(はざかいき)」と呼ぶのだそうです。
今のスーパーはとても便利で、店頭に並ぶ野菜に変化を感じることはないかもしれませんが、端境期はおおよそ9月~10月半ばと3月~4月の1年に2回あります。
 
メグリーさん

前回の記事「身土不二」で、人とその土地に実る作物は、不思議とうまくいく関係にあるというお話を鍋嶋さんにしていただきました。
その「身土不二」の考えからすると、この端境期にぜひ食べてほしいのが”自然の恵み“なのだそう。
たとえば、秋といえば栗やきのこ、果物などがおいしい季節ですよね。
「芋栗南瓜」なんて言葉もありますが、夏に収穫して追熟させたかぼちゃが、おいしくなるのもこの季節。
春の端境期の時期には、ちょうど山菜が旬を迎えます。
畑から収穫できるものは減ってしまいますが、それを補うように、山が私たちに自然の恵みを分けてくれるのです。
 
自然のリズムを大切にして暮らしてみると、たくさんの「すごいな」に気づくのだそう。
鍋嶋さんのお話を伺いながら、私も本来の自然って本当にうまくできているんだと感じずにはいられませんでした。
 
鍋嶋さんご夫婦

メグリーさんの育てた野菜は、アルビス明倫通り店の販売コーナーにて購入できます。
今は端境期ですが、また、たくさんの元気な野菜たちで、メグリーさんのコーナーがいっぱいになるのが待ち遠しいですね!
 
 
無印良品 野々市明倫通り