【野々市明倫通り】この野菜なんでしょう|MUJI BOOKS

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MUJI BOOKS

2019/09/10

ころんとした赤色の実に、その実の何倍もある大きな緑の葉っぱ。
表紙のこの野菜の名前、何か思い出せますか。

 

 

 

正解はラディッシュ。別名ハツカダイコン。
形はカブに似ているけれど、大根の仲間で冬が旬の野菜です。

今日ご紹介する本は、彦坂木版工房さんの『旬』です。


白菜の葉の細かな葉脈、中の色が透けて見える絶妙なミニトマトの色合い、触るとやわらかな産毛を感じられそうなたけのこ……
中をめくると、野菜のほかにも果物やお花、鏡もち、節分の豆など、1ページにひとつ季節の「旬」が描かれています。
全部で47点の「旬」が収録されていますが、実はこれらの作品はすべて「木版画」なんです。


木版画でここまで繊細な表現ができるなんて、びっくりしませんか?
彫刻刀で彫ったとは思えない細かな強弱の線1本1本や、優しい色合いのグラデーションに見入ってしまいます。
一体どうやってこの作品は生み出されているんだろうと、何度見ても新鮮な驚きがあります。



白い背景に見慣れたはずの野菜がぽつんと描かれている。
ただそれだけですが、不思議と素朴なあたたかさを感じる作品集です。
巻末には、今年で10周年を迎える彦坂木版工房の彦坂さん、もりとさんのお二人の出会いや作品作りの様子、使っている道具なども紹介されています。


石川県内でこの書籍の取り扱いがあるのは、MUJI BOOKSだけです。
もりとさんから、「石川県にはまだどこにもない」と手書きのお手紙も添えていただきました。
ひとつひとつの旬の食材に丁寧に向き合ったお二人の、4年の歳月が詰まった作品集です。
数冊のみの入荷ですが、ぜひお店で手に取ってみてください。
お待ちしております。



彦坂木版工房 『旬』 定価:3,500円(税別)


無印良品 野々市明倫通り