【野々市明倫通り】四海波花篭づくりワークショップ|イベントレポート

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2020/11/24

こんにちは、無印良品 野々市明倫通りです。
11月14日(土)に行った、竹かごづくりのワークショップを行いました。
講師として来ていただいたのは、金沢市湯涌に『竹工房 冬』を構える榎本千冬さん。
金沢市にある石川県の伝統工芸品を取り扱うお店、『クラフト広坂』の方とのつながりから、ワークショップが実現しました。
 
榎本さん

今回のワークショップでは16本の竹ひごを使い、「四海波花篭(しかいなみはなかご)」と呼ばれる竹かごを編みました。
波が4度打ったような、竹そのものの弾力を活かしたかたちのかごです。
 
竹ひご

作るものは両手に収まるような小ぶりなサイズですが、竹ひごの長さは1本90センチ近く。
あらかじめ水に漬けておかれたので、しっとりしています。
 
四ツ目編み

竹ひごは榎本さんに準備してきていただいたものですが、ひごの厚みと幅は、竹工芸のかなめとなる部分。
竹ひご次第で作品の出来栄えが全く異なるそうで、指先の感覚を頼りに0.05ミリ単位の精度で作るのだとか!
熟練の職人さんだからこそなせる業、ちょっと想像もつかないような世界ですよね。
 
竹かご

薄くて細い竹ひごですが、ぐいっと曲げても平気なくらい弾力があります。
みなさん、「思ってたよりやわらかい」「ハリがあるかんじ」と、竹の意外な感触を手に感じながら作業を進めていきます。
 
ワークショップ

途中、参加者の方々から、「いうこときかなくなってきた!」「せっかく通したのにはずれてくる!」という声が。
竹ひごが乾いてくると、段々と本来の竹の力が強くなってくるようで、途中で水分補給もさせながら編み進めていきます。
 
ワークショップ
 
四海波花篭

ゆるめて、引っ張って……力加減に注意しながら形を整え、みなさん最後には素敵な竹かごが完成しました!
難しかった分、愛着はひとしお。
「竹だけで、本当に接着剤もなにも使わないんですね」と、しげしげと眺めている方、周りの方まで笑顔になってしまうほど、「かわいい……」と、両手で大事そうに竹かごを持っておられる方も。
榎本さんの作品

講師の榎本さんは、竹工芸をはじめて45年ほど経つそうですが、始めたころにつくった竹ざるは今でも現役で、色は白竹から綺麗なあめ色になっているそう。
折れてしまいそうなほど繊細に見える榎本さんの作品ですが、触らせていただくと、非常に丈夫に作られていることがわかります。
竹工芸品は、使い込むほどに味わいが増す一生もの。
機会があれば、ぜひ手に取ってみてくださいね。
 
 
実用と美を兼ねそなえた竹工芸の世界を体験できたワークショップ。
講師の榎本さん、クラフト広坂さん、参加者の方々、本当にありがとうございました!
 
 
無印良品 野々市明倫通り