こんにちは、無印良品イオンモール橿原です。
今回は、直角靴下のひみつ Vol.2「直角靴下が誕生するまで」をご紹介します。
前回の記事はこちらです。まだ読まれてない方はぜひこちらからご確認下さいませ。
→直角靴下のひみつ Vol.1
「かかとに据わる靴下」東欧の国チェコでは、履き心地の良い靴下のことを、そんなふうに表現すると聞き現地に向かいました。
そこで出会ったルジェナおばあちゃんが編む「直角」のかたちをした靴下は、かかと部分がすっぽりと収まって余ることなく、ずれ落ちにくく、とても履き心地が良いものでした。
靴下の編み方は母親を真似て自然に覚えたそうですが、かかとの編み方はルジェナおばあちゃんが独自に考えたのだとか。
この履き心地良さを、もっと多くの人に味わって欲しい。そんな思いから、手編みでかたちづくった直角を機械編みで再現するという、今まで誰もやったことのない挑戦が始まりました。
どうすれば、靴下の「くの字」を「L字」に変えられるのか。靴下メーカーの方々とのミーティングがスタート。ルシェナおばあちゃんの娘さんに来日していただき、手編みを実演してもらいながら編み方を研究しました。
一方、工場探しも難航しました。何度も何度も問い合わせた結果、編み機を改造(調整)するしかないという結論に至りました。
そこから、試作と根気の戦いが始まりました。
サンプルを作っては試し履きし、また修正をかけては試し履きをする、という工程の連続です。
直角に編み立てては、かかとが余りすぎないか、足の甲がたるみすぎないか、ズリ落ちないか、と検証していきました。
納得のいくサンプルができあがったのは、こんなやり取りを10回以上も重ねた後のこと。こうしてやっと、チェコのおばあちゃんの手編みの靴下を日本の靴下に反映した「足なり直角靴下」が誕生したのです。
この直角靴下を愛用しているスタッフは沢山います。「今日直角靴下履いている人!」と朝礼で聞くと、ほとんどのスタッフが手を挙げるほど。私も朝の支度をしていると、自然と直角靴下を選んでしまいます。
沢山の人の努力と工夫が詰まった靴下を、これからも大切に履いていきたいと思います。
それでもやっぱり古くなってしまう靴下。新しくインテリアに生まれ変わらせてみませんか?
次回のおたよりでは、12/16-17に開催する「靴下うさぎワークショップ」をご紹介します。
おたのしみに!
無印良品 イオンモール橿原