【広島パルコ】意味を知るということ|店長のつぶやき

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その他

2019/12/09

こんにちは。

いつもつぶやいている店長です。

 

最近お店を飛び出して、地域の方々とお話ししたり地域の行事に参加させていただいたりすることがよくあります。

地域の方々とお話ししている中で、今まで自分が何も考えずに行っていた事にちゃんと意味があるんだなあとあらためて学ばせていただくことが多いです。今回はそんなお話です。

 

先日、12/15(日)に井仁の棚田で開催させていただく『しめ縄作り』を勉強するために以前ベビー盆栽のワークショップでお世話になった着能松太郎さん(広島市中区の白神社のしめ縄に従事されている方です!)の所へ行ってきました。

(予約はこちらをクリック。開催間近!

ちなみにサムネイルの写真はその時に作ったしめ縄です。

 

 

そもそも正月の行事は『年神様/歳神様(としがみさま)』という生きる力や幸せを授けてくれる神様をお迎えするための行事だそうです。

しめ縄を玄関に施すのにも理由があります。まず、しめ縄には神聖な場所であることを示す意味合いがあり、さらに神様の領域と現世を隔てる結界となることで、家の中に不浄なものが入らないようにする役目を果たしているのです。

よく神社などでしめ縄を張り巡らせてあると思いますが、そういう意味があるのだそうです。

 

 

しめ縄を施すことによって、家の中をそういった神聖な領域にする(魔除けにもなる!)ことで、『年神様』に安心してお越しいただくというわけです。

しめ縄の『しめ』には、神様の『占める』場所という意味があるという説もあります。面白いですよね!

 

 

また、しめ縄にいろいろな飾り(しめ飾り)をつけてありますが、実は飾りにも一つ一つ意味があって、

例へば、『橙(だいだい)』は『代々栄えるように願う』という意味の縁起ものなのだそうです。

そうしていろいろな縁起物で飾ったしめ縄を玄関に施すことで、『年神様』お出迎えするのです。

 

 

ではいつからいつまでつけるのでしょうか。

これは地域によって様々な解釈があるようなのですが、代表的なものとしては、

年末の大掃除が終わってから=『年神様』をお迎えするにふさわしい場になってから施すもののようです。

現代はクリスマスが終わってから、25日以降に飾り始めることが多いようですが、大掃除が終わってからにした方がよさそうです。

なので、年末の28日ごろを目安として施してみてはいかがでしょうか。

 

 

ここで注意して欲しい日付があります!

29日は、『二重苦』『苦』『最後の9末→苦待つ』に通じて縁起が悪いので避けた方がよい、

30日は、旧暦では31日が存在しないので、30日が大晦日になり『一夜飾り』になってしまうので避けた方がよい、

31日は、『一夜飾り=年神様が気付かない、間に合わない』ということで避けた方がよいそうです。

ということは、やっぱり28日がよさそうですね。大掃除がんばりましょう!

 

 

では、外すのはいつか?

『松の内』が明ける日だそうです。『松の内』はお正月の松かざりを飾っておく期間ということでして、

玄関前に門松が飾られている期間のことを言います。

日付けは地域によってさまざまで、広島だと15日が多いでしょうか。

 

こうしてお正月の『年神様』をお迎えし、松の内が明けてから取り外したしめ縄は、

『とんど』(これにもいろんな呼び名や由来があるのですが長いので割愛)で焼き、正月行事に区切りがつきます。

『とんど焼き』は神様への祈りと邪気払いのお祭りです。しめ縄をはじめとした『年神様』をお迎えするのに施した神事に関わるものを焼きます。その舞い上がる火の煙を浴びるだけでも邪気払いになると言われていて、さらにその火で鏡餅などを焼いて食べることで体内の邪気を払うことにもなるそうです!!

先生の着能さん曰く、「自分が作ったしめ縄は大切に思ってしまうので、ついつい取っておきたくなるんだけど、神事の道具なので、必ずとんどで奉納して欲しいなあ」とおっしゃっていました。確かに!

 

 

 

 

今回は少し長くなってしまいました。

しめ縄の意味の話があまりにも面白くて、ついつい長くなりました。

しめ縄に限らず、今後も当たり前に行っている行事の意味を知って、無印良品が何かお役に立てることがないかいろいろ考えてみたいと思います。

 

本当に意味を知るって大事だなあ。と思う今日この頃です。

 

 

そんな私たちは、12月15日(日)に井仁の棚田でしめ縄作りのワークショップを行います。

無印良品は今年一年井仁の棚田で稲作に携わらせていただきました。

安芸太田町の井仁の棚田は、広島県で唯一農林水産省の「棚田百選」にも選ばれた、とても美しい場所です。

だから、お店ではなく美しい棚田の景観を見ながらしめ縄を作りたい!と思って井仁の棚田の交流館で実施します。交流館といっても、廃校になった小学校でとても趣のある建物なんですよ~。楽しみにしておいてください。

棚田を最後の最後まで楽しもうという気持ちで稲作をしてきて、本当に今年の最後の棚田企画です。

ぜひ、しめ縄の意味にご興味を持たれたみなさま!その藁を育てた棚田で、一緒にしめ縄を作りましょう。

私たちが収穫したとてもとても美味しいお米もプレゼントさせていただきます!

(※予約はこちらをクリック。席に限りがありますので、お急ぎください。)

 

 

無印良品 広島パルコ