皆さまは『こぎん刺し』をご存知でしょうか?今から約300年前に青森県津軽市で生まれ、受け継がれてきた民芸です。
麻布に補強や保温をするために刺繍したのがこぎん刺しの始まり。まさに生活の知恵と言えますが、実用性もありながら、その美しい幾何学模様も特徴的です。
先日、そのこぎん刺しを体験するワークショップを開催いたしました。
1月25日のイベントレポートです。
講師はkikurako(きくらこ)さん。津軽地方の出身で、様々なこぎん刺しの作品を制作されています。
今回はこぎん刺しの栞を作ります。初めての方にも分かりやすく丁寧に教えていただきました。
こちらが今回の図案。
こぎん刺しの基礎模様のことを『もどこ』と言うそうです。小さい菱形が『豆こ』、大きな菱形が『うろこ』。
全部「こ」が付いていてかわいいなぁと思ったら、「こ」をつけて呼ぶのは津軽の方言らしいです!
ちなみにkikurako(きくらこ)というお名前もこぎん刺しの伝統模様の名前みたいです。
こちらのコングレスと言うこぎんの生地に一針ずつ刺していきます。目が細かい!!
赤と青の2種類から好きな色を選んでいただきました。
kikurakoさんに手順を説明していただき、早速実践!
右から左へ、上に上がって左から右へ。裏で糸が交差しないように刺します。
間違えたまま進まないように気を付けながら。時々裏側が緩んでいないか確認しながら進めます。
とてもきれいに刺せてますね〜。皆さま順調です!
そして1時間と少しで完成しました!
こぎん刺しは初めてという方がほとんどでしたが、初めてでもこんなにきれいに出来るんですね〜!皆さま素敵に仕上がりました!
ちなみに裏側はこんな感じ。結び目がないのが分かりますか?
刺し終わりは、糸の端を裏面の縫い目に何度かくぐらせるだけ。このやり方で、玉留めしなくてもほどけないんだそうです。不思議!
結び目がないと裏から見てもとてもきれいです。まるで裏側もこういう模様みたいに見えますね。
今回は縫い物ということで、皆さま集中して緩やかな時間が流れるワークショップに。寒い冬に、暖かいお部屋でこうやってチクチクこぎん刺しをするのも、素敵な時間の過ごし方ですよね。
ご参加いただいた皆さまもこぎん刺しにとても興味を持っていただき、楽しんで作ってもらえました!
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