盆栽って、「敷居が高そう」「難しそう」というようなイメージありませんか?そんな盆栽を気軽に楽しく作るワークショップを開催いたしました。
9月28日のイベントレポートです。
講師は着能 松太郎さん。広島市己斐地区で江戸時代から400年続く造園業 「庭能花園(にわよしかえん)」の庭師をされています。
盆栽って実は広島の己斐が発祥なんです!そんな歴史ある己斐の庭師の方に盆栽を教えてもらえるなんて、うれしいですね!
今回は『ベビーぼんさい』を作ります。3年以内の小さな苗たち、そうです、まだ赤ちゃんの苗!こちらは、赤松、黒松、柚子、イロハモミジ。
柚子の苗は、葉っぱに少し傷を付けると柚子の香りが!モミジはこのサイズでもこれから紅葉し、冬には葉が落ち、春には新芽が出るんだそう。赤松、黒松も存在感があってかっこいいし、あぁ〜どれも良い。これは迷います!
苗を選んだら次は器です。無印良品の器から好きな物を選んでもらいました。茶碗でもマグカップでも丼でもOK!選んだ器に、水が通るように穴を空けます。
準備が出来たら、苗に着いた土をほぐします。そして器の穴の上に網を敷き、苗を置きます。
盆栽の場合、器の中心に置く必要はありません。前後左右上下に移動させても、斜めでも良いんです!
土と根っこの間に空気の層が出来るというのは、人間が宇宙空間に放り出されたのと同じこと。水分も養分も取れず枯れてしまうので、新しい土を足しながらしっかり抑えます。
次は、針金を苗に巻きつけ、枝を曲げていく作業。
植物には右利き、左利き、さらには両利きもあるって知っていましたか?曲がりやすい方向が決まっているんだそうです。同じ植物でも一本一本個性が違っていて、複数枝分かれしている苗も、それぞれの枝がまた個性が違うとのこと。人間と一緒ですよね!
茎を持って、柔らかく曲がる方向を確認。その方向に合わせて針金をゆるく巻きます。巻いたら、好きな形に曲げていきますよ。
最後の仕上げに、石と苔で土が見えなくなるように覆います。大きい石は奇数の数にするとバランスが良いそうです。軽石は手で割れるほどやわらかいので、好きな形に削ることも可能。
「これは本当に個性が出ます。心理的なコンディションとか、性格も出るんですよ」と着能さん。確かに見ていても皆さん違って面白い!苔や石を置くと雰囲気がぐっと変わりますね〜!
最後に水に浸けて水分をしっかり与えたら完成。個性豊かな、かわいいベビーぼんさいが出来ました!
屏風と畳の映えスポットで写真撮影しましたよ〜。こちらは『萬子焼マグカップ』。味があって良い感じ。
こちらのイロハモミジは枝の巻き方も独創的でかっこいい!
私たちも予想外だったのが、『磁気ベージュ ドリッパー』。最初から穴も空いていて、底が少し浮いているのも良いそうで、お客さまナイスチョイス!柚子の苗とも合っていて、とてもかわいいですね。
並べて写真撮影も。『波佐見焼 くらわんか飯碗』雰囲気あって素敵!
着能さんのお話もとても面白く、難しそうと思っていた盆栽のイメージがガラっと変わりました。参加者の皆さまも、楽しく自由に盆栽を作って、とても喜んでいただけました。
これからの成長も楽しみなベビーぼんさい。ぜひ可愛がって育てて欲しいです!
今回の講師の着能さんは「SATOMACHI」のプロデューサーもされています。
SATOMACHIさんは、街中に自然の恵みを見出し、暮らしに生かすライフスタイルの提案をされています。全国の無印良品で開催している苔玉ワークショップ、この苔玉キットも、実はSATOMACHIさんが作られているんです!
このSATOMACHIさんとのイベントも今後予定しておりますので、どうぞお楽しみに!
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