日本の生活道具には時代の移り変わりとともに必要な機能や素材などが置き換えられ、変化してきたものが数多くあります。
昔の家庭や商店では当たり前に使われていた物やその知恵は、現代の生活にも十分役に立ちます。
それどころか今より自然や環境に良いポテンシャルも秘めている。
ひとつひとつの時代の背景を学びながら、よい道具とは何かを考えてみたいと思います。
先日より始まったFound MUJI「日本の生活道具」。
今回はこの特集の中から3点ご紹介します。
■牛乳びん / ヨーグルトびん
250円(税込)~
昭和30年以降は業務用の飲料水にはプラスチック製の容器が現代に至るまで一般的とされていますが、本来は回収をして再利用を前提とした飲料瓶が支流でした。
この古典的でサスティナブルなサイクルは近年改めて注目され始め、ペットボトルから瓶へと見直されてきています。
■伊賀焼焙烙
3,990円(税込)
あまり見かけることはないかもしれませんが、焙烙(ほうろく)というお茶やコーヒー、胡麻や豆を煎る道具です。
持ち手の部分のみ釉薬で、あとは素焼きで仕上げられた伊賀焼がとても粋で無骨なフォルム。
大きな持ち手(出し口)で使い勝手もとても良いです。
古くなった茶葉を焙じて、再びほうじ茶として美味しく味わう。
「もったいない」の精神はここからも垣間見えますね。
■杉木箱
7.990円(税込)
売り物の茶葉を保管するのに使われていた木箱。もともとは陶器の壺がその役目を担っていたそうですが、運搬の際に軽い木箱が使われるよようになったそうです。
本体と蓋の内側はステンレスになっていて、縁には紙製のテープが施されています。
湿気から中身を守る仕組みで、高温多湿を避けた方がいい食材の保管に最適です。
茶葉から衣類の保管にも。
除湿機や除湿剤などを使わなくても、箱に入れるだけ。
くらしの知恵を感じます。
未来のサステナビリティのヒントは過去にもありますね。
こうした背景を知り、そして使用することこそが豊かなモノの持ち方なのかも知れませんね。
他にも色々と「日本の生活道具」は取り扱っています。
是非店頭で手に取って見てみて下さいね。
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