ものを作る際に、必ずうまれる棄てられるモノ。
例えばハサミを入れた時の右側。裁ち落とし。
今回はこの裁ち落としを使ったワークショップについてお伝えします。
11/17(日)のイベントレポートです。
全国をヌメ革(N)パッチワークバッグ(P)づくりのワークショップ(W)で巡回されている、
NPWの学校のふるもとひろしさん。
革作家の曽田耕さん考案のワークショップで、ふるもとさんが専任講師として全国を巡ってワークショップを行っています。
まずは革製品をつくる上で破棄される分厚い床材を使用して鞄の底になる部分を作っていきます。
チョークで下書き。
切り取り。
そして、折り目をつけます。
素材はすべてデザインされる事によってうまれた、裁ち落とされた端材です。
そのすべてに4.5cm間隔で穴が空けられています。
等間隔に穴が空いているため、タテヨコどこからでも繋ぎ合わせることが可能です。
ハトメを使って、金槌で組み合わせていきます。
このワークショップのミソは偶然の端材との出会い。
「こんな形にしよう」というように考えるのではなく、
その場にある端材を無作為につなげ合わせる事により生まれる鞄をつくる事です。
考えないようにするためにはスピーディに、その場にある端材を次々と組み合わせます。
偶然の形。
デザインにより裁ち落とされたこの端材に対して、
デザインとは全く逆のアプローチでつくる鞄です。
もちろん大きさの調整などで、革を切ることがあるのですがそこで生まれる端材すらも、次の誰かの材料になる。
そういう循環がNPWの学校のワークショップにはあります。
みなさん素敵なデザインしない鞄を作られていました。
NPWの学校のワークショップは全国様々な地域で行われています。
是非ご興味ある方はHPなどチェックしてみて下さいね。
⇒NPWの学校
無印良品 グランフロント大阪