窓辺に佇む小さな
ブナ材時計の色褪せた木目が、陽の光と共に長年愛用された温もりをも物語っている。
ほのかなシャンプ―の香りがする窓辺、ここはとある美容室—
グランフロント大阪から徒歩15分。
中崎町を抜けた先に本庄西というエリアがある。
高い高いビルやマンションを遠くの背景に、古い住宅が立ち並ぶ。
都会の謙遜から少し外れたような穏やかな空気が流れています。
「この街が好きなんです」
と、店主の栗本さん。
2008年にZAZIE hair(ザジヘアー)をこの場所で始めた切っ掛けはシンプルなものだった。
すっと馴染むのが無印良品の魅力でZAZIE hairとの親和性を感じると、至る所に無印良品の製品があります。
ポリプロピレンウェットシートケースはこのご時世には欠かせない施術中に着用してもらうマスク入れに。
ポリプロピレン小物収納ボックス3段はパーマに使うロッド入れに。
半透明なので、大きさで色が違うロッドが透けて見えるのでしまいやすい、取り出しやすい。
ポリエステル綿麻混・ソフトボックスは白ベースのシャワー台付近にも、木製の棚にもすっと馴染む色合い。
シャワー台とカットの椅子には
インド綿ブロックプリントの布が掛けられている。
「カットしやすいのは美容師側の都合」と、機能的なバーバーチェアではなく普通の椅子を使用していて、カット中もお客さんは家でくつろいでいる感覚でいられます。
白が基調となる空間で植物のある落ち着いた空間。
中央には3つのスペースに分けられたパーテンションがあるだけの、開放的な空間です。
そんな空間で、ところどころ絵が見られます。
アートが身近にあるのが魅力のZAZIE hair。
馴染みのある作家の絵も飾られている。
瑞々しい植物に加えて「アート」もこの空間を彩る重要な役割を担っている。
最大のアイデンティティは入り口のギャラリースペース。
そもそも中崎町から本庄西にかけてはアートギャラリーの多いエリア。
美容院を利用する人はもちろんの事、利用しない人々も気軽に訪れる場所なのです。
この日は作家活動をしていない一般の人々も気軽に参加できる企画展が開催していました。
与えられたテーマに詩や絵、立体作品を作って展示をする。
「アーティストではないご近所さん」の展示がとても親しみを感じた。
直接的に利益のない空間でも、巡り巡ってやってくるご縁がある。
そんな文化的余白がこのスペースの魅力。
アートを通して地域とつながる美容室。
本を読んだり髪を切ったり、絵を描いたり誰かの作品を観賞したり…
「日常を彩る」とは、そんなに特別な事じゃない。
見知らぬ人、身近な人のつながりから、そう気付かせてくれるような場所でした。
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ZAZIE hair -ザジヘアー-
【営業時間】
[平日]11時~20時
[土日祝日]10時~19時
【定休日】
月曜日・第3火曜日
【住所】
〒5310073
大阪府大阪市北区本庄西1-12-25ヨコタビル一階
【電話番号】
06-6377-7000
【アクセス】
地下鉄中崎町駅2番出口から徒歩5分
⇒[City to Go]
【ホームページ】
⇒ZAZIE hair ヘアサロン&ギャラリー
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無印良品 グランフロント大阪