【アトレ恵比寿】MUJI BOOKS 書籍のご紹介『森の絵本』

【アトレ恵比寿】MUJI BOOKS書籍のご紹介

MUJI BOOKS

2021/07/12

『森の絵本』
出版社:講談社 作:長田弘 絵:荒井良二  税込1540円

-----

「きみの だいじなものを さがしにゆこう」
すがたの見えない 声は いいました。
「きみの たいせつなものを さがしにゆこう」

心が疲れた時、ふと自然に触れたくなります。喧噪から離れて静寂の中に身を置き、一面のまばゆい緑と木漏れ日に目を細め、葉のそよぐ音や鳥の声に耳を傾け、土に触れ、深く息を吸って緑の匂いに包まれる。そんな時間を持つことで、自分が取り戻されていくのを感じた経験は、大人なら誰しもあるはずです。

『森の絵本』は、こうした静かな清涼感を味わえる一冊。頁を開いたその瞬間から広大な緑の中へ引き込まれるとともに、柔らかい文体と美しい色調の織り成す世界に、まるで子供の頃に戻ったような、忘れていた懐かしさを思い出します。森のゆたかな沈黙と時間の中で、固くなった心をほぐし、大切なものを感じとる――本の世界でそれができるって素晴らしいですね。

「森へゆこう」
「いちばん だいじなものが 森のなかに ある」

自然に触れる効用は科学的にも証明されています。この夏、森へ。時節柄、難しいなら、静かな部屋で1人この絵本を手に取ってみるのもいいかもしれません。

当店5F MUJI BOOKS今月の特集コーナーでは「森へ」と題し、こころの滋養となる森の恵みに関する様々なジャンルの本を集めています。ご来店の際には、是非のぞいてみてください。