2020/11/4
アトレ恵比寿MUJIBOOKS店内で毎日お伝えしている「今日のずっといい言葉」から、特に印象的だった言葉を週替りでお届けします。
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『いちご』
出版社:学校法人文化学園 文化出版局 著:新宮晋 税込1700円
今日のずっといい言葉
「みごとな夕やけを見た もえるような赤に心がときめいた」
見開きのページに書かれたこの言葉に、強い衝撃を受けました。
あまりにも当たり前の存在であるいちごをこんなに素敵に表現できるのかと。
子どもの頃には気づかなかったけれど、大人になって絵本を読むと、言葉がいかに選び抜かれたものかが分かります。
分かりやすく簡潔に。そのうえで作者ならではの工夫が加わる。
いちごを「夕やけ」と例え、その「もえるような」赤色に心が「ときめいた」のです。なんと詩的なんでしょう。
絵に関してもそうです。絵本に登場する絵は細やかな線画や鮮やかな色彩のものもあり、まるで画集を見ているような感覚になります。
絵本は詩と絵画の両方を同時に楽しめる、贅沢で画期的な発明だと思います。
「絵本=子供向け」というイメージがあるかもしれませんが、大人になっても十二分に楽しめると思います。
アトレ恵比寿 MUJIBOOKS担当 成井 夏野
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