とろぶ日記 vol.3 嵯峨 稲刈り

【イオンモールKYOTO】

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2022/09/29

とろぶ日記とは、無印良品 イオンモールKYOTOで働くとろぶが綴る、京都での出会いと暮らしの日記です。

(前回のとろぶ日記vol.2 保津町 前編に続く後編は次回の更新となり、今回は9月11日(日)に行われた稲刈りイベントの様子をお届けします。)

京都駅から電車に揺られること16分。新調した長靴を持ちながら嵯峨嵐山駅に向かう僕の胸は踊っていました。
その理由はとても単純なもので、住宅街で一人暮らしをしている僕にとって、田んぼに触れるという機会そのものが新鮮であったのです。
人と森の関係性をつなぐ活動をされているアドプランツさんにご協力いただきながら、無印良品 イオンモールKYOTOが行う今回の稲刈りイベントは
水田と竹林の景観で「歴史的風土特別保存地区」に指定されている嵯峨で行うものでした。
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稲刈りの会場となるのは、駅からさらに車で7分ほど北に向かった広沢池近くの田んぼ。
この広沢池は古くから多くの歌人に詠われた月見の名所であり、水田へ水を送り込んでいる灌漑用水でもあるとのこと。池の傍には秋を感じさせる赤とんぼと、山並みを見つめるサギの姿が見えました。
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まだ夏らしさの残る気温の中でも稲穂はしっかりと垂れ下がっており、十分にお米は詰まっているみたい。田んぼ全体が重たげに揺れていました。

開始時間が迫ってくると40人を超える参加者さんが続々と集まり始めました。家族でお越しの方が多く、明るい声の飛び交う賑やかな空気に。稲刈りに必要なものは鎌に長靴。それと忘れてはいけないのが帽子と水筒。それらの準備が整うと、一斉に稲刈りがスタートです。
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それぞれの家族が担当した列を持ちながらズンズンと刈り進めていきます。
刈り進め方には個性が出るようで、ある家族は創作した歌のリズムにのることで早さよりも楽しむを優先した作戦。
ある家族は交代制にすることで休憩を回す仕組みを作っていました。
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しばらく刈り進め、田んぼに稲の切り株が多く見えてくるようになると、影に身を潜めていた動物たちが姿を表すようになってきました。
それらを捕まえようと子どもたちは大興奮。
「カメラマンさんこっち!」と呼ばれ駆けつけると少女が大きなカマキリを自慢げに見せてくれました。
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先程僕は「子どもたちは」と言いましたが、野生に触れる滅多にない機会に僕も興奮を抑えることができず、
僕もカメラを置いてカエルを捕まえに走ってしまうように。その時間の稲刈りは大人のお仕事になっていました。
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そうこうしているうちに日差しは強さを増し、お昼休憩の時間に。
大人たちはずっと曲げていた腰を伸ばし、子どもたちは虫かごに入れたカマキリやバッタを見つめていました。
その日の最高気温は35度。熱中症の心配がされるほどの熱気であったため、体調面など心配される方は途中解散ということに。
参加者さんたちにはアドプランツさんが販売している「古今嵯峨米」をお渡ししました。
 
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それからしばらくして最後の一株に。
最後に刈り取ってくれた少年には大人たちから熱い拍手が送られました。
気持ちのいい疲労感がどっと肩と腰にのしかかっていたのは僕だけではないはず。
あの時の皆さんの気持ちは総じて「お風呂に入りたい」だったことでしょう。

稲は十分に乾燥をさせたのち、脱穀の作業に入っていくとのこと。
これより新米の季節。今年の秋は新米を中心にした「食欲の秋」となるに違いありません。
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アドプランツさんとのイベントは現在計画中です。
イベント詳細が決まれば、お便りにてお伝えいたします。
心躍るような内容をご用意いたしますので、もうしばらくお待ちくださいませ。


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