みなさんは“手ぬぐい”を使う機会はありますか?
手ぬぐいは綿を平織りした細長い布。
日本の伝統芸能の場でも使われている、日本人に馴染みのあるアイテムですよね。
わたしは趣味で山登りをする際に、汗拭きや汗止めの用途で“手ぬぐい”を愛用しています。
スポーツタオルのように首に巻き付けたり、頭に巻いてフェイスラインや耳後ろの汗が顔に垂れてこないようにしています。
水分をよく吸うこと、乾きやすいこと。
タオルと比べてかさばらないこと。
そんなことが汗拭きに愛用している理由です。
さて、手ぬぐいを手にしたことのある人で、その端が“切りっぱなし”になっていることに気づいた人も多いはず。
なぜ手ぬぐいの端っこは縫い留められず、切りっぱなしのままなのか。
実は、これが乾きやすさの理由のひとつなんです。
ここが縫い留められていた場合、水がそこに留まりやすく乾きが遅くなります。
手ぬぐいを手で絞るときにも、水切れのよさを実感できます。
そんな理由だったとしても、使ううちに起こる“ほつれが気になる”という声をよく聞きます。
愛用者として言えるのは「使い始めは必ずほつれる」ということ。
洗濯するたびに横糸がどんどん外れていきます。
ところが不思議と、だいたい5mmから1cmほどのところまでほつれると、自然にほつれは止まります。
このころには残った縦糸で、端はフリンジのようになります。
こうなってきたら、その手ぬぐいを「愛用しているな」と思います。
自分の生活に馴染んできたように感じるころ合いです。
デニムではないけど、育てる楽しみも感じます。
破れてくるほどに使い込んだら、最後は雑巾に。
よく水を吸って、よく乾く。 とても使い勝手がいいんです。
さてこの夏、無印良品からも『注染手ぬぐい』の販売がスタートしています。
“注染”という日本の伝統的な型染技法で作られています。
染めずに残した白い部分が柄となり、裏も表もきれいに染まるのが特徴です。
水分を吸わせるという用途以外にも
スカーフみたいに首に巻いたり、
ランチョンマットとして使ったり、
かごバッグなどの目隠しにしたり。
ティッシュケースにしてみたり。
この他にも、物を包んで持ち運ぶのに使ったり。
今なら手作りマスクの材料にする方もいるかもしれないですね。
手ぬぐいという名の、かわいらしいシンプルな布。
思いつくまま、さまざまに楽しんでみてくださいね。
無印良品 名古屋名鉄百貨店