「探す、見つけ出す」という視点で、国内外問わずそれぞれの文化や生活の中で生きてきた日用品を探し出し、再生していく活動【Found MUJI】
今回のテーマは【日本の器】です。
世界の国々と比べてみても国内の各地に産地が分布しており、その特徴や趣も多種多様な焼き物の国、日本。
今回は4つの産地、栃木県(益子焼・ましこやき)、三重県(萬古焼・ばんこやき)、愛媛県(砥部焼・とべやき)、山口県(萩焼・はぎやき)の陶磁器を取り上げています。
・皿
・鉢
・飯碗
・蕎麦猪口
・湯のみ
この五種類の器をそれぞれの産地で作成しています。
形や用途はほぼ同じ、ただ産地だけが異なる陶磁器が並んでいるので、土や技法の違いをより感じられます。
益子焼は、並白釉と黒柚子肌。
萬古焼は、白釉と青磁。
砥部焼は、唐草と白(白は Found MUJI のために作成していただきました)
萩焼は、藁灰釉と土灰釉。
スタッフの間でも「コレが好き」というものがそれぞれ違っていました。
ちなみに無印良品 名古屋名鉄百貨店店長は
「この厚みと重さ、武骨さがいいんですよ」と “砥部焼(白)の鉢” がイチオシだそうです。
それぞれの土地で採れる土や石が、その土地の技法で器として生まれ変わる。
そして日常生活で育まれる。
まさにその土地に根ざした、そこでしか作ることのできない器たちです。
また、それぞれ何百年も前から作られてきた器ですが、
生活様式の変化や、いわゆる“民藝運動”などを経て、最近になってもなお進化をしているということも興味深いところです。
これこそ土着の文化だと感じます。
民藝運動でも唱えられていたように、日常の生活に根ざした“日用品”と呼ばれる器にも「用の美」があります。
普段のくらしの中の何気ないものにも“美しさ”を感じられたら、
自分の感性にグッとくるものをくらしの中に取り入れられたら、それはきっと感じの良いくらしになると思いませんか?
ぜひ今回の【Found MUJI 日本の器】から、その土地の風土と美しさを感じに来てください。
無印良品 名古屋名鉄百貨店