【福田屋ショッピングプラザ宇都宮】|「勿体ない」の教え

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2020/06/28

こんにちは、無印良品 ■■福田屋ショッピングプラザ宇都宮■■です。

私の叔母は、よく物を捨てます。
というと、至極浪費家のような感じに聞こえますが、私には本当の意味で「モノの価値」を理解している人に見えます。
「テレビ周りの埃には、穴の開いた靴下やストッキングを使え。」
「筍を煮るときは、冬に余った古米を入れて下茹ですればいい。」
仕事で忙しい母に代わり、日々気付く些細な出来事の一片に、叔母は折に触れ私に教えてくれました。

叔母の嫁いだ家は古くからのお寺です。その為、檀家さんなどの出入りが多い家だったので、見られている意識がそうさせたのかも知れません。
考えてみると意味なく置かれているモノや、使われていないモノが少ない様に感じます。
40年ものの一升炊きは今も現役。
それに反し、使わなくなった客間用の座布団やあまり履かなくなったスリッパは容赦なく処分していました。

母や従兄弟には日頃「まったく、勿体ない・・・」と言われていたのを懐かしく思い出します。

今回のブログはシリーズ連載『ワタシのMUJI』VOL10です。
そんな今日のブログは『勿体ない』をテーマにインタビューをしてみようと思います。

今回ブログのインタビューに答えてくれたのは、入社歴2年目のMさん。
ヘルス&ビューティーを担当してくれる主婦さんです。普段は6歳と4歳のお子さんを持つお母さんです。

Mさんは、どんな『ワタシのMUJI』を紹介してくれるんでしょうか。
(以下インタビュー/私)

Mさん)どうしよう、私のほんとに地味ですよ(笑)

私)大丈夫、大丈夫。最近慣れてきたよ~。今日は何を教えてくれるの?

Mさん)私は、これ。「ポリプロピレンチューブ絞り器」です!
チューブ絞り器トップ
これ、ちゃんと見ないと何なのかわからないですよね。

私)確かに・・・。商品名しか書いてないしね。
    
Mさん)何気な~く、使い方は後ろに書いてるんですけどね。

私)ほんとだね。どうしてこれを『ワタシのMUJI』にしたの?

Mさん)私、これが販売始めた当初にお客様から、よく売場で「ポリプロピレンチューブ絞り器」ありますか?って聞かれたんです。ちょうど、上の子が歯磨き粉を自分専用の物を使うようになって。

私)それでそれで???

Mさん)半分くらいしか使ってないのに、「お母さん、もう歯磨き粉ないない~」って言いだして。

私)なるほどね。それで使ってみたんだね。

Mさん)そうなんです。何しろ3つ入りで税込み99円なので、とっても試しやすいんですよね。

私はイマイチこの「ポリプロピレンチューブ絞り器」の使い方がわからなかったので、実際に使っているところを写真に撮ってきていただきました。

Mさん)これのすごいなって思うところは、こんな風に絞ったら後ろに収納できる所。
ハンドクリーム(横から)
収納しなくても勿論大丈夫ですけどね。
ハンドクリーム

私)へぇ~。例えば、無印の「ステンレスひっかけるワイヤークリップ」で吊るしたい人はこのままで。ハンドクリームなど、バックの中にしまいたい人は後ろに収納したらいいかもね。

Mさん)そうか、そういう使い方もありますね。

私)ちょっと恥ずかしいんだけど、歯磨き粉のチューブ最後の方は端っこ切って使ってました。

Mさん)あ!私もやってた!(笑)だけど、思いのほか残ってて、柄の方まで付いちゃったりするんですよね。

私)そうかもね~。

Mさん)だからちゃんと最後まで使えると気持ちいいんですよね。

「勿体ない」

元々は仏教用語の『物体』=見習うべき尊く高貴な存在という所から来ているそうです。そこから当時忌み嫌われ、不浄な存在であった牛が取り除かれて、「勿体(もったい)」となり、その否定語が今日定着しました。

『本来の意味を失ってしまったことを憂い嘆く事。』
『自分の中で、その価値を見出さない事。』

Mさんのお子さんたちがこの「ポリプロピレンチューブ絞り器」を使って、歯磨き粉を最後の最後まで使ってくれたらとても嬉しいです。
歯磨き粉

ふと、私は叔母の言葉を思い出します。
「いいんだよ、もう十分に役目を果たしたんだから。」
私たち家族に咎められると、決まって叔母はこういいました。そうして、忙しなく既にきれいな三和土の掃除を始めるのでした。


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